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第103回全国高等学校野球選手権千葉大会決勝
Road to 甲子園 in ZOZOマリンスタジアム


 7月21日の決勝の対戦校は、2回戦(シード校のため1回戦なし)から名門・習志野高校以外は全てコールドゲームで勝ち進んできた木更津総合高校です。

 昨年の千葉県独自大会では、決勝で敗れている相手です。専松は、雪辱に燃えております。同じ相手に何度も負けていられない。専松プライドである。





 応援席の学校関係者、父母親族及び生徒に一礼して、さあ専松行こうぜ!!





 専松の先発は、昨日、準決勝で完投したエース深沢凰介です。いやいや、今日の先発は、準々決勝で完投した岡本陸でしょう!?

 岡本で行けるところまで引っ張って、深沢の継投で最後まで行くのが定石と考えられる。

 一方、木更津総合の先発は、準決勝で温存したエースの島田です。プロ注目ドラフト有力候補です。



 1回表は無難に深沢は木更津総合を押さえましたが、2回表に1点先制されました。これね、よく1点で済んだなって出来です。深沢は準決勝よりコントロールが悪く、ストライクを取るのに苦しみ球数が序盤から多かった。それに木更津総合の各打者は、深沢のボールを結構捉えていて、フォアボールでランナーを溜めては打ち込まれるパターンで大量失点の匂いがプンプンしてました。

 一方、専松の攻撃は、軽くあしらわれているかの如く抑えられていました。



 3回表、ヒットで出たランナーを置いて木更津総合の3番大西に2ランホームランを打たれました。
 0-3とリードを広げられたところで、ピッチャーは深沢に代わって岡本、深沢はライトに回ってライトを守っていた横山がアウト。

 ほらほら、捉えられてるぞと思っていたら、打たれたよ。┐(´д`)┌ヤレヤレ

 ここで持丸監督がいつもと違うのは、エースを無理に続投させないでスパッと交代した点です。勝負所で持丸監督はエースを続投し、大差を付けられてやっと交代するのが多かったのですよ。
 交代した岡本は木更津総合打線を抑え、手も足も出なそうな重苦しい雰囲気を払拭し、専松に行けるぞという自信をもたらしました。

 すると、木更津総合を攻めあぐねていた専松は4回裏に1点を返して1-3とし、さらに5回裏には相手のエラーを絡めてランナー1塁3塁のチャンスを作るなどして3点を取り逆転に成功した。





 専松は、攻撃の手を緩めずランナー2塁3塁のチャンスで畳みかけて追加点を奪う。







 専松の攻撃は、5回裏に一挙5点を取り中盤で3点差をつけた。
 もう、このままでいいからね。木更津総合打線が眠っている内に、シレっと9回表を終わらせば甲子園だ。



 って、おい! (-_-)/~~~ピシー!ピシー!

 8回表に専松のピッチャー岡本が、2者連続のフォアボールでランナーを溜め、これを起点に一気に同点にされてしまいます。6-6。
 いや、これ逆転されてもおかしくない状況だったから、まだ同点だし勝負を諦める必要はない。でも、木更津総合打線に勢いが戻り、専松はランナーを溜めるも何とか失点を凌ぐ苦しい展開が続きました。



 木更津総合の猛攻を凌ぐこと13回表終了。
 13回表からは、タイブレーク方式が採用されます。0アウト・ランナー1塁2塁から始まる攻防です。通常だと、送りバントでランナーを2塁3塁に進めると、外野フライ、内野ゴロ、スクイズで1点は取れるのです。
 ここで、13回表の木更津総合の攻撃は、1塁ランナーが飛び出してしまいタッチアウト。2アウトランナー1塁3塁までチャンスを広げたが、専松は何とか0点で抑えたのでした。

 さあ~、専松、ここで決めようぜ!!

 専松は、0アウトランナー1塁2塁から始まる13回裏の攻撃で、2塁ランナーのキャッチャーに代走を出します。14回表の守りで控えキャッチャーを出さなければならないリスクを取って、持丸監督はここで勝負を決めるためにギャンブルに出た。
 正直、この采配には痺れました。
 持丸監督、勝負に出たな。この持丸監督の勝利の執念は、きっと選手にも伝わるはず。さあ、専松ナイン、打つ手は打って賽は投げられた。あとは、自分を信じて仲間を信じて、集中するだけ。

 

 バッターは、3失点してライトに回った深沢です。
 深沢、ここで送りバントを決めて優勝をグッと引き寄せてみろ。





 深沢の気迫のバントは、気迫のヘッドスライディングでもぎ取った内野安打となる。0アウトランナー満塁。

 次のバッターは、春の選抜でレフトへのライナーを後ろに逸らしてしまい、中京大中京戦の戦犯となった1番レフト吉岡。
 吉岡は、ここまでの試合でチームを鼓舞するために誰よりも大きな声を出し、良いプレーにはオーバーリアクションを取ってチームを盛り上げようとしたりと、チームに貢献していることをずっと見ていました。
 ここで吉岡に回ってくる因縁、そして、甲子園で失ったものを甲子園で取り返す最大のチャンスが巡ってきた。

 さあ、吉岡 決めろ!   決めてくれ!!

 ドキドキの吉岡のバッティングは、以下の動画をご覧下さい。




 なんと、なんと、まさかのサヨナラ満塁ホームラ~~~~ン!!!!!!

 そこ、ホントに打っちゃうの!?

 野球は、筋書きのないドラマだ!!!

 吉岡、よくやってくれたよ。 \(T_T)/

 鳥肌立ちました。こんな奇跡って、ホントに起きるんですね。



 決勝戦は、10-6で専松の勝ち。

 専松が、千葉大会を制しました。





 一礼の先で見守る富山理事長、これから忙しくなりますよ。嬉しい悲鳴だね。



 持丸監督の優勝監督インタビューです。



 もう1枚。

 そして、深紅の優勝旗が6年振りに専松に返ってきました。

 栄光の表彰式の模様を動画でどうぞ。

表彰式


 専松、おめでとうございます!

 ちなみに、サヨナラ満塁ホームランを打った吉岡は、1塁をガッツポーズで走って回り、込み上げる感情で涙腺が崩壊するともう走ることができず2塁を歩いて回り、3塁を回る頃には溢れる感情と涙で仲間に支えられないと立てなくなりながらホームインしました。

 久々に良いものを見せてもらいました。

以上

幹事:加藤清司